ワークフロー改善

モトクロス第7戦にして、IA1決勝速報データ制作完了(未エンコード)を午後7時30分という最速タイムで終えることができた。今回はSUGOと同じくプレス用に電源とADSL回線が用意されていたため、土曜に制作したデータは即日アップロードし、コースの撤収が完了するまでこの設備を利用して作業できた点が大きい。主催者の配慮に心から感謝したい。

今年から1台のカメラをメモリーレコーディングにすることでキャプチャー時間の短縮による大幅な時短を期待していたのだが、実際の運用ではモバイル編集PCのパワー不足により編集時のプレビューがスムースにはいかず、レンダリング時間の増長により十分な成果につながらずにいた。
また、収録映像のバリエーションが増え、変化に富んだコンテンツ制作にはつながっているものの、固定カメラとしての使用がおおいため、長尺の素材からのシーン選定に多くの時間をかけてしまっていたのも問題だった。

そこで、固定カメラとHDVショルダーカムの二台運用をあきらめ、レースシーンをショルダーカムのみ、それ以外のすべてをメモリーカムという、使い分けにより、必要な素材を必要なだけ撮る、という編集者にとって最も楽な方法を試してみたところ、今回の時短につながっている。

もちろん「必要な素材を必要なだけ」という部分で、撮影プランをかなり練って新しいアイディアも取り入れた点が最大の効果を発揮したのはいうまでもない。

しかし、送信段階で新規導入したWiMAX併用データカードのテストが十分でなく、当初予定していたサービスエリア内であった高速道路のパーキングエリアからの対応が難しいと判断したため、石巻市内のネットカフェフランチャイズチェーン「快活CLUB」のビジネスシートを利用して、IA2の編集と送信を完了した。

この移動時間が二時間近く掛かったのは、今まで入浴などを一切行わず作業していた点を改めて、さっぱりした気持ちで臨めるように温泉に立ち寄ったためだが、結果的にはよい判断であった。
とはいえ、最もシンプルに考えるのであれば、最初からネット回線があるビジネスホテルに部屋を取ってしまえば、電源もネット回線も使い放題のオールナイトフィーバーでイッキにアップロードまでたたみかけられるところだが、そのような固定費をスタート時からの予算不足のさなか増やすことはできずにいる。
これは何らかの方法で資金確保するか、効果的なビジネスモデルの確立により改善できることではあるのだが…。

ともかく、今後サービスエリアが急速に拡大することが予想されるWiMAXでの送信を確立することで720Pでのアップロードを広域で行える可能性があり、送信のための移動時間の短縮は”時間の問題”だ。

さて、今回公開が遅くなったのは、制作データのミスがエンコード完了後に見つかり、その手直しをしている最中に、わずか一時間ほどではあったが”落ちて”しまったためだ。体力的には日々の一時間のジョギングで余裕を持った撮影が行えているが、驕りはつまらないミスにつながるという証だ。

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