Contour on Glidetrack




シーズン中、やろうやろうと思ってしなかったことのひとつが「Contourだけで撮ってみる」というものだ。
レース中のオンボードならば、スタートからチェッカーまでというストーリーがあらかじめ決まっており、ライダーの気持ちになって見れるのだが、そこにクリエーターが関わる余地はない。
せっかくの高画質広角画面なのだから、もっと別の使い方ができるハズと思い、今シーズンはインタビューなどにも使ってみた。 レンズが小さいため対象にプレッシャーをかけることが少なく、ウインドカット対策をしておけば意外と録音状態もよいので、これは今後も継続してみたい。
しかし、”全編Contourのみ”というのは天候の条件に大きく左右されるためトライしていなかった。

そこで、好天に恵まれた先日の日曜日、いつものテストエリアである紅山(くれないやま)に行ってみた。

装備は、

- Contour HD 1080p + ユニバーサルマウントアダプター
Glidetrack SD 750mm + マンフロットジョイスティック雲台324RC2

スライダーを使うときはいつも三脚と併用していたのだが今回は単独。
Contour HDは後継機の完全防水モデル「ROAM」が発売されて米本国ではすでにカタログ落ちしており、日本国内でも在庫のみの販売になっているが、モニターユーザーとしてレンタルされている以上は全ての性能テストをしてみたい。

135度の画角はROAM や + 、そしてGoProの170度に対してはやや狭く感じるかもしれないが、周辺部の若干ゆがみが生じる程度の自然さは違和感がなく、個人的には気に入っている。
今回は上の写真のようにほとんどがアルミとマグネシウム合金という計量装備だったが、移動中は右肩に載せてみたところ、ショルダーリグのような感じで撮れることに気がついた。
しかし、歩きながら撮った映像はイマイチで、やはりそういう場合はステディカムシステムの使用が好ましいようだ。※イマイチだったので今回は未使用

今回のメインテーマであるスライダーとのマッチングは完璧で、カメラ自体が軽量であるため実にスムースに動かせる。地面に置いた場合はスライド中に草や落ち葉が引っかかるが、2-3回リハーサルしておけば問題ない。

ただし、フレーミングに関してはHDでは全て”カン”に頼っているため、より緻密さを求めるならば、プロユーザー向けを謳う「」のBluetoothによるスマートフォンへの転送機能やHDMIで外部モニターに有線出力する必要があるだろうが、想像以上に思い通りのフレーミングになっており、人間の”カン”も捨てたものではない。

なお、HDの耐久性については、今回の撮影前に走行中のバイクのフロントフェンダーから脱落しても何事もなかったことから実証済みであり、クールなルックスにますます惚れ込んでしまった。

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