縦走路のイモリ

両生類のイモリは池や用水路にいる、と昨日まで思っていたが、先週の日曜日に氷ノ越から氷ノ山山頂に至るルートの標高1250m付近にて下の写真のイモリを発見し、改めてイモリについて調べてみた。


日本にいるイモリは3種類で本州にはアカハライモリのみが日本固有種として生息している。幼体から成体へと成長するとエラ呼吸から肺呼吸になり陸にあがり森や林の林床にて3-5年ほど生活し、性的に成熟すると生まれた池や沼に戻り繁殖活動を行う、という。

今回見つけたイモリは50mm程度の小型で、なるほどまだ成長過程にあるのだな、と思わせるのだが、森といっても標高1200m以上で、周囲は池や沼などの止水域(目で見て流れているかどうかわからないくらいの水場)などなく細々とした谷川しかない。
こいつの行動域はどれだけ広いんだ!というか、なんでここまで登ってきてるんだ?

以前このあたりと千ヶ峰山頂付近でトノサマガエルを見つけているので、これらの両生類の行動域には少なからず関心を持っていたのだが、流石にイモリには驚いた。
そして下山中、取り付き付近を過ぎた標高800mにて再び下の写真のやつを発見。


このあたりはやや川幅が広くはなっているが急流なので、こいつが生まれた場所からは遠いだろう。
この”発見”は今後も引き続き関心を寄せていきたいと思う。

参考:
東京都立大学:キャンパスの自然ホームページ
http://www.comp.tmu.ac.jp/animal-ecol/ikenokai/imori.html


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