骨髄ドナー候補に選ばれたものの高血圧で採取に至らず登録抹消w

今月始め、日本骨髄バンクの骨髄ドナー登録14年目にして、はじめて適合通知を受け取り、ワクワクしながらコーディネーターとの面談に臨みましたが、血圧測定で不適になり年齢的にもあと3年で年齢上限から外れることもありドナー登録も抹消してもらいました。

健康でなければ人を助けることなどできないということを改めて認識したわけですが、適合通知を受けてから、ふと抱いた疑問をドクターに聞きそびれてしまったので、軽くググったらすぐに見つかりました。

患者さんに移植されたドナーの骨髄の造血幹細胞中のDNAはどのようになってしまうのか?

最近、分子細胞学に興味があってそのあたりの本をいろいろ読んでいるので素朴な疑問としてコーディネーターに聞いてみましたが、回答を得られませんでした。
当然、適合通知と同封されてきた「ハンドブック」にもその答えはなかったのですが、下記リンク先を読んで納得しました。

【キメリズム検査について】
http://chuo.kcho.jp/original/clinicallabo/lab-news-backnumber10.html
【移植後キメリズム検査】
造血幹細胞移植をすると、移植後の体内にはレシピエント由来とドナー由来の血液細胞が混在します。この状態を混合キメラといいます。
その後ドナーの血液細胞がしっかり生着すると、レシピエントの体内においてレシピエントの血液細胞が消え、ドナーの血液細胞だけになります。このようにドナーの血液細胞がレシピエントに生着した状態を完全キメラといいます。

キメラ。いや、これはちょっとアレな感じ…。
アニオタ的にはHUNTER×HUNTERのキメラアントを連想します。

となるとさらに、定着した後の血液細胞中のドナーのDNAがレシピエント本体にどのような影響を与えていくのか?という疑問が湧いてきますね。
骨髄移植では一般的なABO型の血液型ではなく白血球の型であるHLA(ヒト白血球抗原)が適合する必要があるのですが、造血幹細胞が患者さんに定着することで赤血球の型もドナーのものに置き換わっていくという現象が起こるそうです。

【HLAとは?】
http://www.bmdc.jrc.or.jp/medicalpersonnel/hla.html

【骨髄移植をするとドナーの血液型になる】
https://www.ikyo.jp/commu/jintai/018

しかし、骨髄移植(造血幹細胞移植)の歴史はまだ半世紀に至らず、その全貌はすべて解明されていないと言っても過言ではないと思いますし、DNAの研究ではヒトゲノムが解読されたとはいえ、応用科学ではまだ始まったばかりであり、未知の分野が数多くあることを考えると、その一端を自ら担えなかったことは至極残念としか言いようがありません。

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