セイタカシギの動画


加西市の玉丘史跡公園横の長倉池に通いはじめて3週間ほどだが、すっかりツガイのセイタカシギのトリコになったので主演してもらった。可愛らしさではカイツブリとキンクロハジロには劣るが、美しさではコハクチョウにまさる、と私的に思っている。
ヨシ原を野焼きしたおかげでコハクチョウやその他のカモ類が近隣の池に避難しているので、小野市の女池に来ている集団は、おそらく長倉池にいた連中だと思う。
小野では久しぶりのコハクチョウに平日でも早朝から撮影や観察に多くの人が訪れていて、そのおかげで長倉池は独占状態。

兵庫県のレッドリストBランクに指定されるこのセイタカシギが生息する環境としてこの池を観察すると、護岸工事がされてないヨシ原が残る湿地であり、同じ食性を持つサギ類や、潜水して捕食するカイツブリやオオバン、カワウなどの動物食の鳥が多く生息している。
コハクチョウ(なんと分類学上はカモの仲間!)を含むカモ類は人間の餌付けに慣らされやすいくせに臆病で集団行動が基本であるため、今回のような人間による撹乱に左右されやすいようだ。
もっとも、野焼きは里地管理の重要な作業であり、結果的に池の周囲の栄養環境の新陳代謝を促し、池の生物相を維持することにもつながっている。

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